類語辞典の簡単な初歩や基本的な使い方・利... | 初めての利用方法や使用方法・初心者でも簡単 使い方ラボ

類語辞典とは、同じような意味を持つ言葉を持ったものをまとめた辞書です。一般的な国語辞典とほぼ同じような作りとなっており、基本的にいろいろな意味を持つ言葉が並びます。 例えば「書く」という言葉の類語として、「筆記する」「書する」「記す」「著す」「ノートする」というような言葉が並びます。 このため、一見すると難しいように思うかもしれませんが、中にはこれをどういうシーンで使い分けるか、ということも適宜意味合いとして使い分けがなされています。 例えば「筆記する」なら書くということですが「記す」「著す」には文学作品を作り出すというようなニュアンスも持っています。また「書する」という場合は毛筆で字を書くということでもあるようで、そういった微妙な差の中からその時に応じて適した言葉を選ぶことが出来る辞書でもあるのです。

こういった類語辞典の利用方法は、主に色々な言葉を使って何かを書いていたり、記録したりしている時に利用します。 こういった時に同じような単語が並ぶと、文章がどうしても単調でつまらないものになってしまうのです。それを防ぐために類語辞典から複数の言葉の案を見つけ出し、そこからその時に適している言葉を見つけ出して使います。 また、初歩的な言葉でもいろいろな言葉の言い換えが出来るのだということも知り、非常に使い方は様々です。ちなみに少し古いレトロな言葉も入っている場合がありますので、その文章の持つ雰囲気に応じて使い分けるようにしましょう。もし許されるのならば利用しても構わないでしょうが、基本的には似たような言葉を探すために使います。

いつも同じ言葉ばかり使ってしまい、単調な文章しか書けない場合、類語辞典があると文章に変化をつけることができます。言葉を度忘れしてしまったときや、表現したいイメージは浮かぶが適切な言葉を思いつかないときにも、類語辞典が役に立ちます。多くの類語辞典は国語辞典と同じように、五十音順に言葉が並んでいます。しかし項目の数は国語辞典よりもずっと少ないので、言葉を見つけるのに手間はかからないでしょう。またシソーラスと呼ばれる欧米風の類語辞典は、意味内容ごとに似ている言葉をまとめた形式になっています。こちらも項目数が少なく、用例などが豊富に載っているので、表現したい内容にぴったりした言葉を短時間で捜すことができます。

ある程度は国語辞典にも、言い換え表現が掲載されています。これをたどっていけば、ボキャブラリーを増やすことも不可能ではないでしょう。しかし数が少ないため手間がかかりますし、言葉そのものを忘れてしまった場合には使えません。やはり類義語を見つけるには、専門の類語辞典に勝るものはありません。書籍として出版されているものもありますが、最近ではWEB上で電子辞書も公開されています。誰でも気軽に利用できるので、使ったことがない方は一度試してみると良いでしょう。なお辞典ではありませんが、翻訳ソフトで外国語訳と和訳を繰り返し、類義語を探すという方法もあります。実用的とはいえないものの、遊びとしては面白いかもしれません。

類語辞典の利用方法は、文章を書いていて表現に困ったとき、目的の単語を調べてみるのが基本です。同じ言葉の繰り返しでみっともないとか、微妙なニュアンスが伝わらないとか感じたとき、すぐに辞書を引きます。詳しい意味や用例が並んでいるので、最も適切な単語を選びます。これを繰り返しているうちに、語彙数が増えていくでしょう。使い方の初歩をマスターしたら、より使い込んでみるのも悪くありません。辞書はただ眺めているだけでも面白いものですが、頻繁に使う単語や、言いたい内容にぴったりした単語を見つけたら、付箋を貼ったりノートに転記したりします。いわば日本語の単語帳を作ることで、文章作成の練習にも役立てることができます。

類語辞典は小説や随筆を書く人、短歌や俳句を作る人には欠かせないものです。同じ単語の反復は平安時代から「歌の病」と呼ばれ、悪文の代表とされています。形式的なことだけでなく、より正確に自分の思いを他者に伝えるためには、その場に応じた単語を選ぶことが重要です。適切な言葉の使い方は創作以外にも、学生であればレポートの評価にかかわりますし、ビジネスマンであれば企画書の成否にも影響を及ぼすでしょう。文章は苦手だからといって、自己流で済ませてしまっては、周囲からの評判を落とすことになります。ブログやSNSで誰でも作文を公表する時代になりましたが、そこで一味違った文章を書くためにも、類語辞典が真価を顕します。

類語辞典を使う前に、その文章のルールを忘れないようにしましょう。たくさんの文賞の中には、特定の決まりがあって言葉を使ったり特定の表現をする場合があります。このため、類語辞典からの言葉を引っ張ってくるのよりも前に、そういった様々な言葉についてのルールがどうなっているかを確認しましょう。 同時に、類語辞典に出てくる言葉は非常にレトロなものも含まれています。このため、現代的な文章を書いているときなどは時代にそぐわずじゃまをすることもありますから、言葉の使い方や雰囲気にはよく注意しましょう。 また、併記してある意味合いもよく理解しておきましょう。分からない場合は平易な言葉を使ったほうが無難な場合も多くあります。

類語辞典は、例えば小説を書いたり、長い文章を描いたり、風情のある手紙を書くような時に非常に使いやすいものでもあります。さまざまな文章がある中でも、その文章でどんな言葉を使うのかというのは非常に大事なことですから、その言葉の使い方によっても文章の品格は変わってきます。 このため、類語辞典を使うのは悪いことではありませんし、同じような表現を頻出させるのが嫌だと感じるときにはとても活用できるでしょう。また、文章をより固く品格あるものにしたい時に適した言葉を探すためや、使っている言葉の意味やニュアンスなどが気になる際に類語となっている同じような言葉を見て決める場合もあります。 日本語はとても種類が多く、表現方法もさまざまです。類語辞典を見ることでいろいろな表現を知り、そこから適切なものを選び出せるようになるといいですね。